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登場人物

"ミネッテ王女救出戦線"(主要メンバー)

 サンライズ王国第一王女ヴィルヘルミーネの身柄をアンスール帝国より返還させるための「条件」の達成を目的とした集団。
 外見の平均年齢は低めなので和気藹々とした「若者集団」に見える。
それぞれが長所と短所を補い合う少数精鋭部隊。

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​クルト

「誰が何と言おうと私は『ハインリヒ』…この国の!王子だ!!」

本名「ハインリヒ=フォン=サンライズ」。この物語の主人公。サンライズ王国第一王太子にして元チゼル騎士団長の青年。北の隣国アンスール帝国に攫われた双子の妹のヴィルヘルミーネ(ミネッテ)王女を救いに単身アンスール城に突入するが、その際に受けた謎の呪いによって「王子としての自分の存在」を全世界から忘れ去られ、代わりに若干16歳で一兵卒からチゼル騎士団長の座に自力で上り詰めたというチゼル騎士団の若き団長「クルト」と認識されることになった。それから5年後、新たにアンスールの皇帝となったオフィーリア=ゾマ=アンスールが提案したミネッテ王女返還の"交換条件"の達成を父王であるフリードリヒより命ぜられ、アンスールへ再び赴く機会を得るためにエルデ地方全域を巡る旅に出た。何故か王子としての自分を知っていたチターとその知人シャトレイン、彼が連れてきたホアイルの3人に推(オド)される形でミネッテ王女救出戦線(以下"救出隊")を急遽結成、個性豊かな仲間たちに振り回されながらも旅を続けている。  常に眉間にしわを寄せているが、実は"ハインリヒ"であった頃よりも性格が丸くなっており、妹を拐かしたアンスール帝国に対しても明らかに5年前ほどの憎悪は見られない。王子としての誇りや自尊心もほどほどに抜け落ちており、5年前のあれは「少年ならだれでも持つような無責任・無計画な正義感」であったと当の本人は解釈しているが、その変り様は周りの者たちから見れば実際のところ異常である。国々を渡る旅をしていくうちに、その国に潜むあらゆる問題や苦悩する人々、さらには目的であるミネッテの交換条件に隠された真実を目の当たりにし、段々と自身の行動や考え方に思い悩む様になっていく。歴代のサンライズ国王やその一族が受け継いできた「ソレイユ体質」の例に漏れることなく卓越した剣術のセンスを受け継いでいるが、本来無尽蔵であるはずの魔力が何故か受け継がれていないため救出隊のメンバーの中で唯一強力な魔法が使えない。後に伝説に伝わる"兄妹剣"の片割れであるマキア『アルバ』の主(マスター)となる。イメージカラーは"プルシアンブルー"。

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​チター

「どもー回診でーす☆ ちょっと、逃げないでよ!」

チゼル騎士団の専属女医で、医者見習いの時からクルトと馴染みだったおてんば娘。自称「大天才女医チター大先生」の名に恥じぬ程の知識と技量と自信を持つ文字通りの天才。だが一方で患者を少々粗雑に扱うようで、彼女の根城であるチゼル騎士団本部の医務室から連日断末魔に近い団員たちの悲鳴が聞こえてくるのは日常茶飯事である。お陰で肩書きはどちらかと言うと「天才」よりも「天災」に近い。しかしオペの成功確率は99.9%と腕は確かなので心配はご無用、と本人は語る。王子としての自分を忘れ去られ困惑していた当時16歳のクルトに対し「ハインリヒ王子」と声をかけた最初の人物。それ以来自分と同じようにハインリヒを覚えている者がいるかもしれないと探し続けていた。その結果「サンライズ王国のミネッテ王女には双子の兄である王子がいる」ことを知っていたシャトレインと出会う。メス、注射器をはじめとした「チター大先生七つ道具」が武器。イメージカラーは"カーマイン"。

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​ホアイル

「なんで俺までお前らのお遊戯に付き合わなきゃなんねーんだよ」

エルデ地方、特にサンライズ王都のデイブレイクで猛威を振るっていた盗賊。足技とナイフを駆使した身軽な動きで敵を翻弄し、一般庶民ではなく王侯貴族のヘソクリをかすめ取っていく。デイブレイクの市で騎士団員に追われていた際、目の前にいたクルトの顔を踏みつけて跳び越えようとしたが逆にクルトに投げとばされ取り押さえられる。その場を見ていたシャトレインの機転で一旦は免れたが、今度は彼にクルトへの"手土産"として縛り上げられ夜のデイブレイクを舞い飛ぶことになった。「人を見下し貶める金持ちの人間」を最も嫌い、自身が勝手にそう思いこんでいた王族(であるが現在は忘れられているはず)のクルトに激しい憎悪を見せたことで彼もまたハインリヒを覚えている者の一人だということが判明した。本人は自覚していないが、女性には甘い性格。イメージカラーは"ローシェンナ"。

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シャトレイン

「優しいヒトなんていない、
​  少なくともジブンはそう思うんだよね。ンフフ」

顔の上半分を隠す白い仮面と黒のシルクハットが特徴的なマリオネットの道化師。二人称が人によって違う(クルトを『騎士(ナイト)クン』、カヤを『兎娘(オジョウ)サン』と呼ぶなど)。極東の島国「ヒノモト」での旅から帰ってきたばかりで、早い話が東方かぶれである。チターの手引きでクルトと接触し、アンスール城にいるミネッテが一途な思いで兄の無事を祈っていることを伝えた。しかし何故ミネッテと顔見知りなのか、その理由は全く話さない。さらに時折見せる仕草や自分のようにハインリヒを覚えている者がいる理由を薄々わかっているような言動をとるため、特にクルトから胡散臭く思われている。だが彼自身もそれを自覚しており(本人曰く"面倒くさい性格")、「ヒトは皆そんなものだから」「道化師らしいでしょ」と逆に怪しがられるのを楽しんでいるため余計にタチが悪い。因みにティーカップを持つときは小指を立てる派。ヒノモトで出会ったというマキア『カンダタ』の力が込められた糸を使い、相手を拘束する、糸でモノを斬る・操る、電気を通すなどトリッキーな戦法が得意で、影に溶け込むダーツ『ファントム』と併用することで応用させることも可能。イメージカラーは"金糸雀(かなりあ)"。

ミネッテ王女救出戦線

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